参画パートナー紹介NO.2:NPO法人山梨いのちの電話

 本連載記事ではやまなし地域福祉応援官民連携プラットフォームのネットワークづくりの一環として、会員登録をいただいている参画パートナーの皆さんをインタビュー形式で紹介していきます。

 語り手 NPO法人山梨いのちの電話 理事長 永井 愛子 さん

いのちの電話とは

 打ち明けることのできない心の重さをひとりで抱え、生きることもつらくなったとき、そんな時のささえになれたら・・・いのちの電話は、そのような願いから生まれた市民活動です。

 だれでも匿名でかけられる電話で全国に50センターあります。
 (一般社団法人日本いのちの電話連盟 https://www.inochinodenwa.org/?page_id=267

 電話相談では、5つのことを約束します。

 1.電話のかけ手は、匿名でかまいません。
 2.電話相談員は、認定を受けたボランティアです。
 3.電話相談員は、お互いの宗教や思想の自由を尊重します。
 4.電話相談員は、相談内容の秘密を固く守ります。
 5.相談は無料です。

 相談員は研修を受けた市民ボランティアで、山梨いのちの電話では現在約40名の相談員と活動しています。

山梨いのちの電話が立ち上げられた背景

 1999年、日本キリスト教団甲府教会の社会委員会の方々が見学先の教会の方に誘われて行かれたのが、「多摩いのちの電話」でした。当時、山梨県にはいのちの電話のような相談機関はなく、そうした人々を支える活動ができないかと、教会関係者を中心に機運が高まっていきました。

 そうした動きの中で、日本いのちの電話連盟の斎藤友紀雄先生につながり、同年5月30日に講演会を開催しました。

 その後、山梨YMCA大澤英二名誉主事の元に自殺を憂う有志が集い、同年に設立準備会を発足し、7月には設立準備会を開催しました。最初の会には、東京いのちの電話、多摩いのちの電話の設立に携われた宮崎美千代先生にお越しいただき、相談員の養成研修を担当して下さることになりました。第1期電話相談員募集には、40名の定員に115名の応募があったそうです。

 また、山梨県出身の林義子さんが東京いのちの電話に携われてきており、同年10月3日には、設立に向けての講演をしてくださいました。この講演会から半年後の12月、開設事務所が山梨YMCAに置かれました。

 ともにこの時代・この社会を生きている隣人として、苦しんでいる人と共にありたいという思いに支えられ、おおきなうねりとなって、短期間での設立につながったのだと思います。

実際の相談の取り組み

 電話相談員とは、かけ手にとって「親身になって聴いてくれる聴き手」です。かけ手のことを、支援が必要な人、とは捉えません。支援につなげられているかいないか、電話相談員には分かりません。

 ただ、「また(辛いときは電話を)かけてください。いつでも私たち(相談員)がお聴きしますよ」と伝えることで、あなたはひとりではない、というメッセージを送り続けます。

 そのメッセージを受け取ってくれたかけ手が、生きる勇気を取り戻し、自ら必要な支援先に赴こう、または身近な人に手伝って助けてと声を上げよう、というお気持ちになってくれたら、と願っています。

相談者のお話を聞くときに大切にしていること

 相談電話では、かけ手の話すこと、そのお気持ち、息遣い、そういった「いま、ここ」を大切にしています。その他の(相談員の)価値観や社会的常識などは、持ち込みません。

相談者の相談内容の傾向として感じていることは

 あらゆる悩みが相談として寄せられています。悩みや年代が違っても、時代が変わっても、共通するのは、「自分の気持ちを分かってもらいたい、自分の話を聴いてもらいたい」という思いを抱えていらっしゃることです。山梨いのちの電話が相談時間としている時間以外でも電話は鳴っています。少しでも相談時間と曜日を増やして対応していけたらと思っています。

感じている課題

 山梨いのちの電話は来年で25周年を迎えます。課題として感じていることは、いのちの電話を必要としてくださる方は多くいらっしゃいますが、受け手となる相談員を募集・養成し、継続をしていくためには「人手がいる」という事です。

 そうした運営の基盤を支えていくためには、相談を受けて下さる方相談員だけではなく、資金面で支えて下さる方々も必要です。

 いのちの電話を理解し協力して下さる方をいかに広げていくかが、大きな課題であると感じております。まずは、関心を持っていただき、講演会、公開講座に足を運んでいただき、いのちの電話について知って欲しいです。

現在、相談員ボランティアはどのように養成されていますか?

 日本いのちの電話連盟相談員養成研修のプログラムに従い、相談員専門委員会(心理師とシニアワーカー)が中心となって養成しています。随時申し込みを受け付けており、研修の日程については都度事務局より連絡をさせていただいています。

 詳しくは「山梨いのちの電話HP 相談ボランティア募集 (https://yamanashi-inochi.org/sodan.htm)」をご覧ください。

プラットフォームへの期待

 やまなし地域福祉応援官民連携プラットフォームを通じて、他団体の方に、いのちの電話というボランティアがあること、いのちの電話という相談電話があることを、より広く知っていただけたらと思っています。支えて下さる皆様に感謝しながら、これからも継続して運営をしていきたいと思います。

山梨いのちの電話

電話相談 055-221-4343
毎週火曜日〜土曜日 午後4時〜午後10時
通話料がかかります

NPO法人 山梨いのちの電話
事務局 〒400-8799 郵便事業㈱甲府支店 私書箱93号
TEL 055-225-1511 FAX 055-225-1512
HP https://yamanashi-inochi.org/